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洗浄防錆剤(ラスミン CR-10)と
気化性防錆剤(ラスミン VT-50:ラスミンV-50)による工程削減の提案
自動車のエンジンブロックの組み立て前工程は一般的には下記のような工程で行われており、加工工程の汚れを除去するための洗浄工程の後に保管や輸送時の錆を防ぐために防錆油の塗布が行われています。共栄社化学はこの洗浄工程で使用されるノンリンス洗浄剤の防錆力を強化した洗浄中期防錆剤(ラスミン CR-10)と安全性の高い気化性防錆剤(ラスミン VT-50 、 ラスミン V-50)の使用により、防錆油塗布工程とその後の防錆油除去工程や通箱の洗浄工程などの工程削減や作業環境の改善及びこれらの工程削減によって生まれるコスト削減やVOC/CO2などの削減を提案します。
洗浄中期防錆剤:ラスミン CR-10 は――
部品生産工程間の保管時など比較的短い期間の防錆対策として、工程間洗浄の際に使用される洗浄液中に防錆剤の主成分を配合することにより、洗浄後に保管時にも防錆効果を有しております。ラスミン CR-10 で洗浄すると成分中の防錆成分が部品表面に薄い防錆被膜を形成し、保管時にも防錆効果を発揮します。この防錆被膜は非常に薄く、通常の使用条件下で処理した場合には現在販売されている洗浄一時防錆剤の処理表面と変わらず、防錆油を塗布したときのようにべとつくようなこともありません。
気化性防錆剤:ラスミン VT-50, ラスミン V-50 は――
特に安全性に配慮した気化性防錆剤で、現在販売されている一部の製品には劇物に分類されているダイカンなど毒性の高いものを配合しているものや臭気の強いものもありますが、今回開発した製品は食品添加物やFDA(米国食品医薬品局)認可品など安全性の高い原料を使用し、これらの問題を解決しております。共栄社化学では顧客のご使用方法に対応して錠剤タイプのラスミン VT-50 と小袋包装タイプ ラスミン V-50を用意しております。
洗浄中期防錆剤と気化性防錆剤による工程削減の提案
洗浄中期防錆剤ラスミン CR-10 ・気化性防錆剤ラスミン VT-50、ラスミン V-50 をご検討いただくことにより、
- 防錆油塗布工程の削減
-
- 生産工程の簡略化
- 生産時間の短縮化
- 防錆油塗布スペースが不要
- 生産コストの削減
- 労働状況の改善 (油ミストの飛散防止)
- VOCの削減
- 防錆油除去工程の削減
-
- 生産工程の簡略化 (包装開封後洗浄なしですぐに使用できる)
- 生産時間の短縮化
- 防錆油除去スペース・洗浄機が不要
- 生産コストの削減
- CO2の削減
- 後工程軽減・顧客サービス強化
- 油による包装材料劣化・汚染防止
-
- 包装材料の簡素化
- 通い箱の洗浄が不要
- クレーム削減
などの効果が得られ、これを通じて
- 製造スペースの削減・生産時間の短縮化
- 品質の安定化・製造コストの削減
- 後工程・環境への配慮
に貢献できるものと考えます。
製品の性能試験結果
1.ラスミン CR-10 の性能試験結果
洗浄力 | 乾燥までの防錆力 (防錆液滴下試験) |
保管時の防錆力 (湿潤試験) |
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ラスミン CR-10 | 錆なし | 錆なし | |
他社品 エマルジョンタイプ防錆剤 |
錆あり | 錆あり | |
他社品 洗浄一時防錆剤 |
錆なし | 錆あり | |
洗浄前 |
試験条件
- 洗浄試験:
- 鉄板 (SS-400) に赤色に着色した防錆油を塗布したものを試験片とし、50℃、5%、10秒毎に液面引き上げを行い、1分後の油分除去率を評価した。
- 防錆液滴下試験:
- 鋳鉄板 (FC250) に1%液を滴下し、1時間後の錆の程度を評価した。
- 湿潤試験:
- 鉄板 (SS-400) を5%液に5分間浸漬、ドライヤー乾燥後、温度50℃湿度90%の条件で1週間後の静置し、錆の発生状態を評価した。
2.ラスミン VT-50 の防錆能試験結果
温度25℃相対湿度70%で6時間キープした後温度50℃相対湿度95%を6時間キープすることを1サイクル (12時間) とし、12サイクル (6日間) 行った後の防錆性を評価した。
鋳鉄板 FC250 |
鍛造材 S45C |
鋼材 SS400 |
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ブランク | 錆あり | 錆あり | 錆あり |
ラスミン VT-50 | 錆なし | 錆なし | 錆なし |
上記サイクル試験の結果錆の発錆は認められなかった。