中性脱錆剤
中性脱錆剤(ラストバルチャーシリーズ)
従来の脱錆(錆取り)工程は、塩酸や硫酸などの酸を使用しており、安全性に問題があります。
当社のラストバルチャーシリーズは、酸の代替えが可能で中性で常温使用が出来るため、簡単な設備にて現場施工が可能で、環境に配慮した取り扱いの容易な安全性の高い新型脱錆剤です。(中和工程不要)
従来の酸と違い金属表面素地の腐食が少なく、酸ヒュームの発生がなく過酸洗によるスマットの発生もありません。
物理処理を行わずとも、浸漬や循環処理にて脱錆が出来ます。
実施例としましては、鋼材(鋼線)の水錆除去・電磁フィルターの脱錆・配管などのパイプの脱錆・各種部品の脱錆があります。
錆の溶解機構
ラストバルチャーMK-04
【性状】
- 主要組成:リン系特殊有機酸塩
- 外観:微黄色透明液体
- pH(製品):6.0
- 比重:1.2
- COD(0.1%):80ppm
- 脱錆(洗浄)温度:基本的には常温処理
【使用方法】
- 5~20%水溶液に半日~3日間浸漬
(下記実施例1の使用方法: 5%水溶液に1~2分間浸漬)
ラストバルチャーNP-315(無リン)
【性状】
- 主要組成:アミノカルボン酸塩
- 外観:無~淡黄色透明液体
- PH(製品):5.0
- 比重:1.23
- COD(0.1%):290ppm
- 脱錆(洗浄温度):基本的には常温処理
【使用方法】
- 5~20%の水溶液に半日~3日間浸漬
(下記実施例1の使用方法: 5%水溶液に1~2分間浸漬)
- 実施例1
- 合金鋼線
バルチャー処理↑ ↑処理なし
酸洗→シャワー→水洗後→ラストバルチャー MK-04(NP-315)→石灰石鹸
- 実施例2
- 発電所電磁フィルター
洗浄前
バルチャー処理
- 実施例3
- 熱交換機 スパイラルフィンチューブ
洗浄前
バルチャー処理
- 実施例4
- 飲料水系管
洗浄前
バルチャー処理